場合によっては早めの処置が必要な場合も
足の裏が赤くなっている
しもやけの可能性が高いと思われます。多少赤くなって腫れている程度なら、トイレの砂や敷きワラなどすべてを、やわらかく、足にくっつかない、しかも清潔さが保てる紙に替えます。
そして、数日様子をみればぶよぷよがおさまってくるでしょう。それでも、皮フが破れてジュクジュクしてくる気配があるなら、病院で診てもらう必要があるでしょう。
爪が1本なくなっている
出血が止って、本人も気にしていないのであれば、トイレや敷きワラなどを紙に替えて様子をみれば大丈夫です。
ただし、赤く腫れてくるようなら細菌感染を起こしている場合があり、ただちに手当てを受けるべきです。
ケージから落ちたら足を引きずっている
これ以上の損傷を防ぐためにも、動き回れない小さなケージに移します。後ろ足のけがなら骨折でない限り治る可能性は十分あります。
ただ、神経の麻痺を併発していると尿毒症から死亡してしまいます。排尿できているように見えても、新家の麻痺を起こしていることもあるので、すぐに診察を受けます。
歩行リズムがおかしい
歩行リズムがおかしかったり、足を上げたまま床につかないようにしている場合、骨折している可能性があります。
レントゲン検査のうえ、適切な治療を早く施さないと、治るものも治らないことになってしまいます。
ケンカして大ケガ
出血が止まっても、あとから腫れてきて、鼻腔狭窄を起こす危険性もあります。また、ハムスターの歯は細く鋭いので、ほかの場所に傷があっても、簡単にはわかりません。
大した傷ではないようでも、病院に連れて行き、早急に抗生物質を投与したほうがいいでしょう。
病気になったハムスターの隔離
可能ならほかの部屋に移すほうが管理しやすいでしょう。しかし、ワンルームなどで隔離が無理であれば、できるだけ離して置いてください。
それ以上に危険なのは、飼い主を介して感染することです。世話をしているハムスターにさわったり、ケージの掃除をしたあとで、元気なハムスターの世話をすることです。
これだとすぐに全部のハムスターが病気になってしまいます。必ず、よく手を洗ってから、別のハムスターにさわるよう注意すべきです。
ハムスターが落下したとき
頭から落ちたのでなければまず大丈夫
小動物に限らず、動物は落下に対して、ある程度柔軟ですよね。しかし、落下してからの様子がおかしいときは気をつけないといけません。
場合によっては、重篤な症状を示すこともあります。症状がおかしいなと思ったらやはりすぐに動物病院へ連れて行った方がいいでしょう。
できるだけ安静にさせる
見た目に異状がなくても、内臓が傷付いていたり、脊椎や神経を痛めていたりすることもあり得ます。
そんな場合、動くと傷が広がり、時間が経ってから状態が悪化するのでしっかり観察してください。
動物病院へ連れて行く
気になる症状は現れていなくても、念のために病院で見てもらうことは検討する価値がありますね。
そこがもし信頼できる動物病院ならすぐに連絡してみるべきです。信頼できるかどうか分からない場合は、連れて行っても、あまり意味がないかも知れませんけど。
もし、医者が、ちょっと落ちたくらい、とか、ハムスターそのものを軽視しているように見えたり、鼻で笑うようなら即刻引き返すべきですね。
もちろん、飼い主の話を聞かずに触ろうとする医師も気をつけなければなりません。
体が柔らかいハムスター
若いハムスターは体が柔らかく、とっさの場合反射神経が働いてけがをしません。また回復も早いと思われます。
しかし、年をとればいくらハムスターでも、重傷になる可能性が高くなります。じつは、ハムスターは怪我をしていても隠す習性があるんですね。これは、自然の本能です。まあ、軽ければ自然に治る場合もあるかもしれません。
ハムスターの急死で訪れた寂しさ
まさか、と思っていたハムスターの急死
朝はまだ元気に動き回っていたハムスターが夕方にはふらふらとして、すぐに死ぬ、なんてことが起こるんです。
実は、死因が特定できない多くのハムスターは、飼い主の与えるストレスが原因で、病気になったり、生後半年以内に亡くなっているらしいです。
ペットの中でも、特にストレスに弱い動物なんですね。まさか、ハムスターがストレスで亡くなってしまうなんて、思いつかないでしょう。
しかし、2歳までに亡くなったら、ストレスで寿命を早めてしまったと考えたほうが良いと思われます。
亡くなったハムスターたちの死を無駄にせず、飼育環境や接し方を考え直してみるきっかけにしましょう。ふつう、先天性の病気でない限り、2歳以下で亡くなることはまずありないと思ってくださいね。
ハムスターの病気
下痢(ウェットテール)
[症状]
虹門付近が水様性の便により汚れることによって発病に気がつきます。カンピロバクターという細菌によって引き起こされるといわれます。
劣悪な環境、多頭飼育や、流通上での移動などによるストレスなどが[原因]とされています。
若い個体がなりやすい傾向があり、数ヶ月飼育したハムスターがなる場合は少なく、購入時にすでにウェットテールの兆候を見せている場合が多いみたいです。
[注意点]
下痢になっている個体が認められだら、感染する可能性が高いので、複数飼育の場合はすぐにその個体を隔離するようにします。
その時、その個体が入っていたケージも消毒するようにし、同居していた個体の状態も、普段以上によく観察しておきます。
[対策]
下痢になると、脱水症状や食欲不振で、急速に体力がなくなります。アルカリイオン飲料などで水分を補給し、温めてすぐに病院に連れていきます。
下痢症状のハムスターは水分を欲しがるので、スポイトやピペットで25度から30度のアルカリイオン飲料を口元に持っていけば、たいてい飲んでくれます。死亡率は高いので、この病気は「出さない」ことを徹底したいものです。
皮虐病
[症状]
細菌や寄生虫(ダニ)が[原因]の疾病です。皮膚が乾燥して、脱毛が見られ、ハムスターがかゆがって、かじったりかくことで傷ができることもあります。
[対策]
動物病院につれていけば、外用薬(殺ダニ剤)を塗布して治療できる場合が多いみたいです。
内臓に起因するニキビダニによる皮膚病は、起因する内臓の治療が必要で、完治が難しいとされています。
今後、ハムスターの症例が増えていけば、その対策も講じられていくこと考えられます。
[注意点]
ハムスターは皮脂腺を持っており、そ展配。祁勿の分泌液による濡れた状態ならまったく問題はないので、間違えないように注意します。
骨折、捻挫
[原因]
金網カゴのスノコに引っかかったり、まわし車に足を取られたり、高いところとから跳び降りたため、ハムスターが骨折、ねんざ捻挫することがあります。
まわし車を使わない、水槽などで飼育する、または、ケージ内に高い場所を作らないようにすれば防止できそうですが、自由気ままなハムスター達の行動から、それでも不慮の自己が起きることがあります。
ハムスターの動きはドジなところが多く、それがかわいかったりするのですが、それが捻挫、骨折を引き起こすことにつながってしまうのです。
[対策]
捻挫はその個体をせまいプラケースなどに移し、運動できないようにして強制的に治す方法をとります。そのまま放っておいて自然治癒する場合もあります。
骨折の場合は、外科的手術の方法もあるようですが、多くの獣医の先生にとってはやっかいな作業のようです。
特にドワーフ・ハムスターの場合は、添え木を巻くのも足が短いので難しいみたいです。電語で外科的手術をしてくれる動物病院を探すようにします。
その他の異常について
他にもハムスターの異常には、腫湯や、膀胱結石などさまざまですが、素人が外から見てもわかることは少ないので、気になったら、早めに病院に連れていくようにします。
早期発見、早期治療は人間だけでなく、ハムスターにもいえることです。