猫の行動からわかる独特の習性

猫は狩りをする動物

縄張りを主張するオス猫

猫の生活範囲には、自分だけの縄張りであるプライベートエリアと、ほかの猫も出入りできるハンティングエリアの2つの縄張りがあります。

外部からの侵入がないプライベートエリアでは、猫はゆったりとくつろいだり、眠ったりすることができます。

そこで、オス猫は臭いの強い尿をまき散らして、自分の縄張りであることを主張し、ほかの猫が入り込むのを嫌がるわけです。

恋の季節になってほかの猫が迷い込んできたりすると、猫同士で激しいけんかを始めますから。

ハンティングエリアは、獲物を追いかけ、ほかの猫と交流や交配を行う、コンタクトの場所になります。

このエリアは非常に広く、放し飼いの猫では半径500~1000mにも及ぶといわれています。

このエリア内で猫たちは仲間の集団をつくり、真夜中になると、近くの公園や神社などで集会を開くのです。

家の中で飼われている猫の縄張り

家の中だけで飼われている猫は、自分のトイレのほかに、たんすの上、冷蔵庫の上、床の間やベッドの上などをプライベートエリアにしています。

このように猫は「何かの上」という場所を好みます。また、室内の柱や壁などに顔をこすりつけて、自分の臭いをつけ、縄張りの確認をします。

成熟したオス猫は、自分の縄張りを主張するために、室内のあちこちに尿をまき散らしますが、これは本能に基づく行動なので、去勢手術をしないかぎり、やめさせることはできないのです。

二次的な対策としては換気扇をつけて臭いを部屋にこもらせない、猫専用の消臭剤で臭いを消すなどの方法があります。

スプレーや爪とぎで自分の縄張りを主張

性成熟したオス猫は、自分の縄張りを誇示するために、周囲に尿をまき散らしてマーキング(しるしづけ)を行います。こうした行為をスプレーといいます。

ただし、去勢した猫はホルモンバランスが崩れて臭いが弱くなるため、縄張りを主張することはできません。

猫は柱や畳、じゅうたんなどに爪をこすりつけることによっても、縄張りを主張します。
見知らぬ猫同士が出会うと、たがいに肛門の臭いをかごうとして、時には激しい闘いになります。負けた猫は、うずくまって自分の臭いをかがせます。

縄張りをめぐるもめごとや発情中のメス猫の取り合いなどを除いて、猫同士が争うことは、ほとんどありません。

猫のあいさつの方法

猫のあいさつは、とても簡単です。同じ集団内の猫であれば、鼻と鼻をくっつけ合ったり、体をこすりつけたりします。

猫同士のコミュニケーションのひとつに、夜の集会があります。公園や空き地などの広場が集会所として使われるようです。

近所の野良猫や放し飼いの猫が集まり、何かの相談をしているようにも見えますが、特別の目的はないようです。

人間界の名刺交換ならぬ、猫たちの臭い交換会とでもいったらいいでしょうか。たがいに一定の距離を保ちながら、集会は明け方まで続くんですよ。