犬が伏せをしなくなった時のしつけ方の工夫、上下関係を勘違いしている | 悩むよりまず相談、明日への希望に!

犬が伏せをしなくなった時のしつけ方の工夫、上下関係を勘違いしている

フセを教える

フセは服従を示す姿勢

「フセ」は足をたたみ、おなかを地面につける姿勢です。この姿勢は服従心を示すときにとるポーズともいわれています。

ボールやおやつを使って、「フセ」の形を教えます。「できたらほめる」を繰り返します。犬に「この人は自分のリーダーなんだ」と気づかせ、服従心を養うのにも役立ちます。

フセの形を教える

座らせて前足を引っ張る

犬を座らせ、犬の両前足を両手で持ちます。その姿勢で「フセ」といって足を前方に引っ張って腹ばいにさせます。

おなかをしっかり地面につける

そのまま背中を軽く押して、おなかを地面つつけます。最初は後ろ足が乱れてもかません。腹ばいになった姿勢のままほめてあげます。おやつをあげる場合もこの姿勢のままであげます。

自然の成り行きからフセの体勢を教える

ボールを便ってフセの姿勢を教える

犬を座らせて、ボールを鼻先に示し、注目させます。「フセ」といいながらゆっくりとボールを下に下げていき、犬がかがみ込んだら、ボールを遠ざけてフセの姿勢に導きます。

足の下をくぐらせる

膝を立て、トンネルを作ります。犬の鼻先にボールを示し、ゆっくり膝下をくぐらせます。犬がボールを追って膝下をくぐるため、腹ばいになったときにボールを止めて、「フセ」といいます。

フセの姿勢のままなでる

そのままフセを続けるよう、手を背中に添えてほめてあげます。ちゃんとフセをしたときは、その姿勢のままごほうびにボールをあげます。

言葉や手の動作でフセをさせる

右手を下げてフセの指示を出す

犬を座らせ、左手でリードを短く持ちます。右手を下げて、フセの指示を出します。言葉だけで伏せないときはもう一度フセといい、同時にリードを強くひっぱります。

フセの姿勢のままほめる

犬がおなかをつけてフセの姿勢になったら、その体勢のままほめます。

リードを引っ張らずに伏せたら、よくほめる

これらを繰り返せば、リードを引っ張らなくても、「フセ」という指示だけで伏せるようになります。うまくできたら、軽くなでたあと「よくできたね」と少しオーバーにほめてあげます。

最終的には、リードを引っ張らなくても言葉のみでフセができるように練習します。

フセの姿勢で待つことを教える

フセの指示のあと、マテをさせる

フセの指示で伏せたら、「マテ」と声をかけ、10秒ほど体を押さえてそのまま待つことを教えます。できるようになったら、待つ時間を少しずつ長くしていきます。

待つ時間をのばし、犬から離れる

伏せたまま待てるようになったら、リードをはなし、少しずつ犬から離れます。同時に待つ時間も長くしていきます。待てるようになったら、足や腰の崩れを直します。

待つことができたら、犬の元に戻ってほめる

フセのままじっと待つことができたら、静かになでてほめてあげます。