犬の夏の食事に注意

夏場の食餌の状態に注意

暑さのために食欲が落ちてしまう

暑さの苦手な犬は、夏になると食欲が落ちることもあります。食欲が落ちたな、と思ったらまず、犬の様子をよく観察してみます。

少しずつでも毎日食餌に口をつけ、とくに変わった様子がなければ、問題はありません。寒さから身を守るためにたくさんのエネルギーが必要な冬場に比べ、夏は少しぐらい食餌の量が減っても問題ありません。

ただし、食欲が落ちる以外に下痢や嘔吐、異常にぐったりしているなどの症状がある、あるいは何日もまったく食餌を食べない場合には、単なる夏バテではなく、病気の可能性があります。すぐに獣医師に相談します。

食中毒に気をつける

高温多湿の夏はものが腐りやすい季節です。食器は清潔にし、食べ残しはすぐに片付けます。とくに、子犬は注意が必要です。

ふやかしたフードは水分が多いぶん、とても腐りやすい状態です。食餌をあげてから20分ほどたったら、食べきっていなくても食器を下げてしまいます。

プラスアルファで食欲をアップさせる工夫

あまり食べないで心配なら、ゆでた肉や野菜などを少し食餌に加えるなど、食欲をそそる工夫をします。

好物のにおいで食がすすむ上に、食餌全体のエネルギー量も高くなります。水は1日に数回、取り替えます。高い気温のなかで腐ってしまった水を飲むと、体調を崩す危険があります。

応急処置

熱射病や日射病は、体温が上がりすぎたときに起こります。最初は息が荒くなって、よだれを垂らすようになり、次第に泡をふいたようになってきます。

ほうっておくとぐったりして、最終的には意識を失ってけいれんを起こしたりと、危険な状態を招きます。すぐに涼しい場所に連れて行き、体に水をかけて冷やします。

水でぬらしたタオルを体にかけたり、小型犬なら水を張ったたらいに頭だけ出して全身を浸します。

このときに、氷や保冷パックで頭やのどを冷やすのも効果的です。体温が下がったら、できるだけ早く病院へ連れて行ってあげます。

夏場のノミにも注意

暖かくなるとどんどん増えるノミ

ノミは寒い間はじっとしていますが、暖かくなると卵を産んでどんどん増えます。早ければふ化後10日ほどで成虫となり、卵を産める状態になります。

そして一生のうちに300~400万個の卵を産みます。ノミは犬に皮層病や寄生虫(瓜実条虫など)をもたらします。積極的な対策が欠かせません。

家のなかや犬の寝床を掃除して、清潔にしていても、ノミを完全にシャットアウトするのはなかなかむずかしいものです。

散歩の間に、ほかの犬が落としていったノミが体に付着するためです。散歩のあとは、背中を中心に全身をていねいにブラッシングして、体についたノミを落とします。

ノミとりコームを使うのがおすすめ

ブラッシングのあとは、白い紙の上にブラシやコームに引っかかったものを広げてみましょう。黒い小さな粒があり、それを水につけたら赤くなった場合、それはノミの糞です。

これが見られたら、確実にノミがいるということです。犬の毛が抜け落ちる季節には犬舎も清潔に掃除します。不衛生にしていると、ノミの発生原因にもなります。