犬が肝臓、消化器等の病気にかかったら

肝臓、消化器、肛門の病気になったとき

肝臓の病気

急性肝炎

原因
化学物質による中毒や薬吻によって、肝臓の細胞が急激に傷つき、破壊されるために起こります。また、ウイルスや細菌、寄生虫が原因になることもあります。

症状
初期は下痢や眼吐を繰り返し、元気がなくなります。進んでくると、皮層や白目の部分が黄色くなる黄疸が現れます。ふるえやけいれんなどの神経症状が現れることもあります。

治療
安静にさせ、ビタミンや糖質、たんぱく質を、薬や食餌を通じて重点的に与え、肝臓に栄養を補給します。

慢性肝炎

原因
慢性的に肝臓の細胞が破壊されてくる病気です。急性肝炎が治りきらずに慢性に移行してくる場合と、急性肝炎と同じ原因で、慢性肝炎が最初から起こる場合とがあります。

症状
下痢や嘔吐を繰り返す、食欲不振などが現れることもありますが、急性肝炎のように明らかな症状はありません。進行すると、やせたり、腹水がたまったりすることもあります。

治療
ほうっておくと肝硬変へと移行していくので、安静にし、薬や食餌療法で栄養を補給して進行を防ぎます。定期的に検診を続けましょう。

消化器の病気

胃捻転

原因
胃がねじれた状態です。大量に食べて胃拡張になっているところに、急激に運動すると起こります。食べ盛りの子犬や、食べる量が多い大型犬、胸の厚い犬に多く見られる救急疾患です。

治療
胃拡張の段階であれば、口から細い管を胃まで送り込んで、胃の内容物をとりのぞきます。胃捻転では、開腹手術で捻転を修復します。予防のためには、一度に大量の食餌を与えるのを避け、食後はゆっくり休ませます。

胃炎

原因
腐ったものを食べたり、異物を飲み込んだりすることで、胃の粘膜に炎症が起こります。ときに感染症、食物アレルギーなどが原因となることもあります。

治療
まずは絶食させることです。その上で、原因に応じて治療します。異物を飲み込んだ場合は、吐かせるか、あるいは下剤を使います。症状が軽ければ、絶食させるだけでもすみ、2日ほどでふつうの食餌がとれるようになります。

肛門嚢炎

原因
肛門嚢は、肛門の左右両脇にあり、分泌液をつくっています。分泌液は排便の際にいっしょに排出されますが、肛門嚢の出口が詰まると、分泌液がなかにたまり、細菌感染を起こしやすくなります。

治療
1週間に1度、肛門嚢にたまった分泌液や膿を、外から圧迫して押し出します。これを3週間ほど続ければほとんどおさまります。肛門嚢が詰まりやすい犬では、定期的にしぼってあげて、肛門嚢炎を予防します。