目の手入れ
目のまわりの手入れはこまめに
目のまわりの毛が長い犬種は、目に毛が入って目の表面が傷ついたり涙があふれたりしやすく、こまめな手入れが欠かせません。
手入れをするときは、犬をしっかりと抱いて、犬を驚かせないよう顔の横から指を差し出して、目のまわりをふきます。
目元の毛をしっかりと手入れする
1.目の上の毛を結ぶ
毛が目にかからないように毛を束ねます。毛をつまんで束にしたら、毛がいたまないよう柔らかい紙で包み、紙の上から輪ゴムでとめます。
2.目の上の毛を切る
目の上の毛を切るときは、はさみの刃先を犬に向けず、横から刃を当てます。犬が動かないように、あごをしっかり押さえます。
3.目のまわりの毛をとく
毛の間に空気を送り込み、目元が蒸れるのを防ぎます。コームを使い、毛並みにそってとかします。
4.目のまわりをふく
蒸しタオルなどで目のまわりの汚れをとりのぞきます。そのあと、乾燥したガーゼなどで目の下を優しくふきます。
5.目薬で目を洗う
洗浄するタイプの目薬で目を洗います。目じりのほうからそっとさします。目からこぼれた目薬は、きちんとふきとります。ほうっておくと、涙やけの原因になります。
爪の手入れ
爪の伸ばしっぱなしはけがの元
運動不足の犬や室内犬は、爪が自然に削られるスピードよりも早く、爪が伸びてしまいます。
ほうっておくと、体をかいた際に自分の爪で皮層を傷つけたり、地面やじゅうたんに引っかかり、けがをしてしまいます。爪は定期的にチェックし、切ってあげます。
爪のしくみを知って、ケガを防ぐ
犬の爪は、血管と神経を軸に、爪が周囲を包む構造になっています。切るときは、神経や血管を傷つけないように注意します。
なお、シャンプーのあとは爪が柔らかく切りやすくなっています。
1.血管の位置を確かめる
毛をかき分けて肉球を押し、爪を出します。白い爪の犬は、爪を光に透かして、血管の部分を確かめます。
2.切る部分を決めたら一気にカット
爪を何度も切ると犬が嫌がるので、カットは1回でおこないます。黒い爪は血管を確認できないので、注意深く切っていき、年輪状の「渦巻き様の模様」が出たところでやめます。
3.爪の角をとって丸くする
爪の切り口の角を切り落とし丸くします。やすりを使ってもかまいません。
出血させたときは止血剤を塗る
誤って血管まで切ってしまったときは、爪に専用の止血剤をつけて、血が完全に止まるまで押さえておきます。通販などで、あらかじめ準備しておきます。