犬の便秘
犬が便秘になる原因
2日以上排便しないというのは明らかに異常です。もし犬で数日間便が出ないとしたら、それは本当に深刻です。
なぜなら、犬の場合は一日に数回便が出るのが正常な状態なんです。2日以上出ない場合はまず便秘といえます。
便が出ていても、硬くてコロコロとした便がでている場合は便秘の初期症状です。もし、5日以上出ないとしたら、かなり重症です。
大腸に糞が溜まり、機能不全に陥る「巨大結腸症」という病気かもしれません。
便秘の症状
便が硬くコロコロとしていることは便秘のサインとして見落とさないでください。また、お腹が膨れ上がったり、排便しようとするのに出なかったりすることも見落とさないようにします。
便秘が続くと食欲が落ちてしまうこともあります。室内犬の場合はトイレを見て、排便チェックを欠かさないようにしてください。
庭で飼っている場合、同じ場所には糞をしないので、こまめにチェックします。散歩に行って排便をする犬が2日でもしない場合は、便秘が疑ったほうがいいでしょう。
便秘の原因
1.環境変化によるストレス
犬も環境が変化するとストレスを感じます。それによって便秘になることがあります。
2.運動不足による体調不良
室内飼いの場合や仕事などで留守にしがちな場合は要注意です。十分な運動スペースや散歩の機会がなくなると、便秘になる可能性が高くなります。
3.水分が不足している
好きなときに好きなだけ新鮮な水を飲める状態にしておく必要があります。ご飯のときは水飲みカップでお水をあげるだけでは足りない場合があります。
4.食事内容に偏りがある
食事のバランスに偏りがあると便秘になりやすくなります。特にカルシウムの与え過ぎは便秘につながりやすいといわれています。
5.病気が原因の場合
要するに原因がわからない場合です。重大な疾病による場合、たとえば巨大結腸症の可能性もあり得るので、動物病院での受診が必要です。
犬の便秘の治療法
食べ物の改善、生活の改善でうまくいくこともあります。まずは、その点の見直しをしましょう。
他にも、犬のストレスの元になっているものを改善していきます。浣腸や下剤を使って、詰まっている便を排出させることも必要になります。