猫が寝るときの習性とは?明るい部屋は苦手、手で顔を隠す仕草など

Q.寝ているときに前足をあてて顔を隠そうとするわけ

A.照明が明るすぎるのでアイマスクがわりに前足を使っています

自然界ではありえない明るさかもしれません。自分で暗闇を探すのです。ネコが、部屋の中で両目に前足をあてたまま寝ているようなことがないですか。

「かわいいけど、妙な寝方だな」と思いますよね。本来野生のネコは、暗いところや狭いところで、ひとりで体を休めるのを好みます。

でもペット化されたイエネコには、「ひとりじゃなくて、飼い主のそばで寝たい」という気持ちもあります。

夜、こうこうとついている照明は、自然界ではありえない明るさです。ネコにとってはかなりまぶしいものです。

でも飼い主といっしょにいるためには、これぐらいの明るさは我慢しなくてはなりません。

そこでネコは光をさえぎるために両目に前足をあて、前足をアイマスクがわりに使いながら寝ているのだと思われます。

ネコの寝相は気温と安心の度合いで決まる

ネコの寝相を見ていると、ネコが外界に対して何を感じているかが手にとるようにわかります。

冬の寒い日、ネコは背中を丸め、前足と後ろ足をくっつけるようにして眠ります。体温が外に逃げることを少しでも防いでいるのです。

反対に夏の暑い日は、仰向けになっておなか丸出しで寝ることもあります。ただしこれができるのは、外敵に襲われる心配がない家のなかでだけ。緊張感がある戸外では、仰向
けに寝ることはめったにありません。

ネコがおなか丸出しで寝ている姿を見ても、みっともないと思わないでください。あなたのことを信頼しきって安眠できている証拠なのです。

Q.頭をおさえるとあくびをするわけ

A.毛づくろいや舌なめずりも同じ意味です

ネコの寝姿があまりにかわいいので、ついいたずらをしたくなる飼い主がいます。寝ているネコの頭をぐりぐりするのです。

するとネコは目を覚まして、大きなあくびや伸びをします。このときネコは「ああ、よく寝た」と思ってあくびや伸びをしているわけではありません。

「気持ちよく寝ているのに、何をするんだ」と腹を立てて、その気持ちを落ち着かせるためにあくびや伸びをするのです。ネコなりのストレス解消法というところです。

このようにネコが葛藤状態や緊張状態にあるときに、違う行動をすることで気持ちを静めようとすることを、転位行動と呼びます。

転位行動には、あくびや伸びのほかに、毛づくろいや舌なめずりなどがあります。ネコを観察していると、こうした転位行動をしばしばおこなっています。

興奮した気持ちをおさえるために

たとえば飼い主と遊んでいるときに、それまで夢中になってネコじゃらしを追いかけ回していたネコが、突然遊びをやめて毛づくろいをはじめることがあります。

ネコは遊びに飽きたわけではありません。興奮した気持ちをおさえるために、そうした行動に出るのです。

転位を知っておけば、ネコの心の状態をより正確に把握するのに役立ちます。

あくびをしたからといって眠いのではなく、何かに気分を害しているのかもしれません。ネコは人間とは違った方法で、自分の感情を表現しているのです。