犬がうれしいとき、怒っているとき、その素ぶり

Q.やけにしっぽを振るのはすごくうれしいから?

A.うれしくて振るのも一種の興奮状態です

うれしくて、はしゃいで興奮しているとき、犬はしっぽを振ります。多くの飼い主は、それを友好のしるしと受けとります。

でも、かならずしもそのすべてが愛犬の幸せな気持ちを表しているわけではありません。たとえば、玄関に外の人が入ってきたときにしっぽをピンと上げ、せわしなく左右に振ります。

これは、侵入者にたいして興奮し、強い警戒心をもって、ここは自分の縄張りだと誇示している状態です。

うれしいときと警戒中では、顔が違う

大は怒っていても、興奮するとしっぽを振ります。しっぼの高さと顔の表|者をよく観察すれば、犬の気持ちがわかります。

まず、しっぽの位置です。まっすぐ立てて大きく振っているときは、自信に満ちていて、自己主張しています。

不用意に近づくと怒りをかうかもしれません。しっぽを直立させ、ビビビと震えるように小刻みに振っていたら、より緊迫した臨戦態勢です。

口元に牙が見え、うなり声は出さなくても、怒っています。かたや、うれしくてハッピーなときは、腰が低めで、しっぽで円をかくように振ります。口元はリラックスして、笑っているような表情です。

Q.低い声でうなるのは、怒っている証拠?

A.じつは人や犬が怖くて、強がっていることもあります

本来、犬は無用なケンカはさけたいのが本音です。ほとんどの犬は、警戒心から「これ以上、自分に近づくな!」と警告を与えるために、うなったり、ほえたりします。

近寄られるのがイヤなのです。大騒ぎしている犬ほど、弱虫で、はったりをかましているのです。

反対に、本当に強くて、ケンカすることをいとわない犬は、人間には聞きとりいかくにくいうなり声で、相手を威嚇します。

うなっても近づいてくる相手には攻撃する

犬にしてみれば、さんざんうなって警告をしているのに、それでも近づいてくる相手には、かみつきます。

でもそれは恐怖心からパニックになり、かみついているだけです。強い恐怖を感じているときは、耳を後ろに倒し、唇を後方へ水平に弓Iいて「服従の笑い」といわれる表情をします。

逆に攻撃心をもっている場今は、耳をピンと立て、頭を高く上げて、うなじから背中にかけての毛を逆立てます。

うなり声は注意の黄信号です。それでも近づく相手には、かみついてしまいます。また、鳴き声の違いではわからないときもあります。

恐怖心からうなっているときは、音程に高低のある声です。攻撃心のときは、低くて弱いうなり声です。でも、犬にはその差が歴然でも、人間の耳には、区別がつきにくいこともあります。