猫の食事、食べかけては散らかし、気分次第の行動の理由

前触れもなくまったくごはんを食べなくなる

量が多い、天気が悪い、気になる異性

猫には猫なりの理由があるようです。その理由はいろいろ。生存システムが作用することもあるんです。

猫が急にごはんを食べなくなる理由は、一言では説明できません。人間だって食欲がわかないときの理由はさまざまですよね。

「料理が口に合わない」「恋わずらいでごはんも喉を通らない」「夏バテで脂っこい料理はつらい」などなど。

猫だって事情は同じです。猫がごはんを受けつけなくなったとき、まず考えられるのは、そのメニューに飽きを感じているということです。

こうした飽きは、けっしてわがままなわけではありません。猫がほかのメニューをほしがるときには、違う食べ物で今不足している栄養分を補おうとしているのだ、という説もあります。

逆に、今までと違うフードを与えたために、猫がごはんに口をつけようとしないときもあります。猫はにおいで、おいしいかおいしくないかを判断します。

だから「まずそうだニャー|と感じたら、それこそ一口も口をつけようとしません。猫は”頑固な一点グルメ主義者”の傾向があるので、こればかりはどうしようもありません。

病気で食べられない場合もある

そのほかにも、繁殖期の猫は一時的に食欲がなくなります。また夏の蒸し暑い時期なども、人間と同じように食欲が減退します。

ただし子猫で半日以上、おとなの猫で24時間以上、まったくごはんを受けつけない状態が続くようであれば、病気であることが疑われます。すぐに獣医さんに診てもらったほうがよいでしょう。

ごはんを食べかけて残したり散らかしたり隠したりする

本来は狩りのときだけ食べる

飼い主のいない野猫は、ネズミや小鳥などの小動物を主食として暮らしています。猫が1日に必要とする食餌の量は、ハツカネズミに換算すると12匹分です。

ネズミ1匹を捕まえたらまずはたいらげ、また新しい獲物を捕まえては食べるということをくりかえすのです。

だから猫のおなかは、一度にたくさんのものを食べるようにはできていません。子猫の場合は1日4〜5食、おとなの猫の場合は1日2食程度に分けて食餌を与えている飼い主が多いようですが、猫としては「もっと食餌回数を細かく分けてほしいと思っているかもしれません。

同じ猫科の動物でも、一度に大量の肉を食べ数日間は絶食をしても平気なライオンとは、対照的な食生活です。

だから猫がごはんを食べきれずに残してしまうのは、身体の構造や猫の食習慣として仕方がないことなのです。

いざというときのために食べ物を貯畜

猫は、肉のかたまりなど一口では食べきれない量のごはんを与えられたら、口でくわえて部屋の隅まで持っていき、そこで食べることがあります。

これもネズミなどを獲物としていた頃のなごりです。自然界では獲物を捕まえたら、横取りされない安全な場所に移動させる必要があります。

そしてようやく安心して食餌タイムに入るのです。また食べきれないときには、見つからない場所に獲物を隠します。これを貯金ならぬ貯食といいます。しかし、隠してもすぐ忘れてしまうようです。