夜になると集まる猫、猫社会の掟、序列と縄張りには深い意味があった

ボス猫はどうやって決まるのか?

絶対的権力を持つボス猫

ホームレンジ内でケンカが強く去勢していないオスがボスになります。ボス猫にはゆっくりごはんを食べる権利があります。

群れで生活するイヌと違って、猫の社会では細かい上下関係が決まっているわけではありません。とはいえ関係性が常にころころかわるというわけでもありません。

もし猫同士の関係が常に流動的なら、ごはんや居場所を確保するために毎日のようにケンカをしなくてはならず、それは猫にとっても大変ストレスがかかることです。

だから猫社会でも、ボス猫を中心にして、なんとなくゆるやかに序列が作られています。ボス猫の地位には多くの場合、ホームレンジ内で‐番ケンカが強くて、去勢されていないオスがつきます。

ボスにはごはんを1匹でゆっくり食べる権利や、好きな休憩場所を選ぶ椎利などがあります。でもそれも絶対的なものではありません。

ボスがいないときには、ほかの猫がボスのお気に入りの場所で日向ぼっこをするといった場面もしばしば見られます。

繁殖についても、ボスがメスを独占できるわけではなく、ほかのオスも自由に恋愛することができます。

ボス以外の地位はほぼ平等です。ボス以外の猫は、基本的には平等です。陽のあたる窓際で寝る優先権は茶トラの猫が持っていて、ソファに渡る優先権は黒白猫が持っているというふうに、上手に共存しています。

ただし、なかには、ほかの猫から攻撃されてばかりいて、居場所を持つことができない弱い猫もいます。こうした猫は、飼い主の保護が必要となります。

なぜ猫同士駐車場に集まりたがるの?

猫の夜の集会の不思議

ホームレンジが重なりあう都会猫たちの社交場です。夜な夜な集まり、散っていく「猫の集会」という言柴を聞いたことがあるでしょうか。

夜になると、駐車場や公園などの広場にどこからともなくたくさんの猫が集まってくるという現象です。

集会といっても、ほかの猫と2〜5メートル程度の間隔を開けて、ちょこんと座っているだけです。

通常、猫は、ほかの猫が近づいてくると警戒心を露わにするものですが、集会のときにはケンカは起きません。

ときどき気の弱い猫が、自分に近づきすぎたほかの猫にうなり声をだすぐらいです。

なかには2匹で体を寄せあい、毛づくろいをしている猫もいます。でもそれだけのことで、しばらくすると猫はそれぞれ我が家へと、あるいはどこかへ消えていきます。

集会は、主に都会猫たちに見られ習慣で、それぞれの猫のホームレンジが重なりあう場所で開かれます。

おそらくそのエリアにどんな猫が何匹住んでいるのか、確認するためにおこなわれているのでしょう。

新参者を見つけ、侵入を防ぐ役割も

こうしてメンバーをチェックしておけば、昼間すれ違ったときにも、いつも集会に参加しているとわかります。

逆にそのエリアに外部からの新参者があらわれたときには、知らない顔だとすぐに気がつくわけです。

新参者はエリアの秩序を乱す危険があるため、侵入を防ぐ必要があります。こうして見ていくと猫の集会は、人間でいう町内会のようなものかもしれませんね。

人間が町内会を通じて自治活動をおこなっているように、猫も猫なりに夜の集会によって地域の安定をはかっているのでしょう。

町ではホームレンジが重なる視界の開けた空き地で交流を持つ。たいてい公園、神社、駐車場などがそれにあたるわけです。