犬の発情期は雌だけで、ヒートを見ることで興奮するのが雄の性行動

雌を見ると興奮するのは浮気っぽい?

それが普通の雄

雌はだいたい年に2回ある犬種によって違いがありますが、雌は最初のヒート(発情)から後は、年に2回、ヒートがやってきます。

年に2回といっても、かならず春と秋にやってくるなどと、時期が決まっているわけではありません。ヒートの兆候が見えたときがその時期なのだと判断します。

ヒートは通常、2〜3週間続きます。もっとも妊娠率が高いタイミングは、ヒートがはじまってから0〜14日のころの、出血がおさまりかけた時期です。

その時期には、雌は雄を積極的に受け入れようとします。しかしそれ以外の時期は、妊娠しないタイミングのせいか、雌はヒート中でも交尾を嫌がることがあります。

ときには攻撃的に雄を拒絶することもあります。

厳密にいうと雄にはヒートはない

「うちの犬、ヒートになると食欲が落ちてソワソワするの」などと、雄にもヒートがあると思っている飼い主さんがいます。

それは勘違いです。雄にはヒートはなく、そうした言葉は用いません。雄は、ヒート中の雌のにおいに刺激されて、興奮しているだけです。

雌のように、体の変化によって平常時とヒートが分かれているというわけではないのです。ヒート中のいいにおいのする雌がそばにいれば、雄は一年中いつでも興奮し交尾できます。

カップル成立

決め手はどこだった?

まず、お互いのにおいをかぎあって自己紹介します。ヒート中の雌のおしっこには、雄を引きつけるフェロモンがあります。

そのにおいをかぎつけたりすると、雄は雌を追いかけて、自分の体の側面を見せます。すると、雌が近づき、その体のにおいをかぎます。

雄が雌の体に前足をかけてプロポーズ雌が雄を調べて、その相手を気に入ったら、自分のにおいをかがせます。

雄は雌の体に前足をのせることもあります。その後、雌が受け入れることを決めると、雄は雌の背中に乗りかかるようにして、交尾をします。

これが犬のプロポーズといえるでしょう。犬同士は上下関係がはっきりしているため、雌が優位の場合は、劣位の雄を受け入れることはあまりありません。

好みにあわない雄にたいして、かみついて拒絶することもあります。しかし、純血種の場合は、ブリーダーが雄と雌を選んで夫婦にしていることがほとんどです。

雄が雌の気に入らないお見合い相手であっても、ブリーダーが上手にサポートして、仲良くなるようにします。

犬は人間と暮らして長いので、野生動物のように繁殖させるのがむずかしいということはありません。