犬の生きがいとは?群れの中の主従関係と子孫を残す出産が一番大きい

集団生活こそが生きがい

群れで生きることが脳に刻まれている

かつて野生で暮らしていた頃、犬は集団で行動していました。そこには必ずリーダーが存在していたんです。

現在でも、犬は自分の属する家族を群れと見なし、順位づけをしています。犬にとって、順位は重要なものなんですね。

自分より上位の者の指示には従おうとしますが、自分より下位と見なしている者の言うことはまったくきこうとしないのがふつうです。

家族のなかで人によって態度を変えるというのは、家族内での自分の順位をその人より上に認識しているからなんですね。

しつけは順位付けをわからせることでもある

家族の誰に対しても従うようにさせるには、家族全員が犬よりも上位だと教えることが必要です。

そのためには、トイレなど基本的なしつけをおこなったのちに、「スワレ」「マテ」「フセ」などの服従訓練をしなければいけません。

アイコンタクトのとりかた

しつけ、訓練の基本ともいえるのがアイコンタクトです。目をあわせる行為が自然とおこなわれるようになれば、犬とのきずなも深まり、しつけや訓練がスムーズにおこなえます。

家族内の順位を誤って認識してしまうと、言うことを聞かないことが当たり前になってしまいます。服従訓練をおこない、正しい順位づけを教えます。

散歩のときにはリードでコントロール

犬の祖先は狼です。獲物を追って生きていたときの本能が残っているため、動くものを見ると、つい追いかけてしまうんです。

よく、犬が向かってきたときに走って逃げてはいけないといいますが、これは走ることで犬の追いかける衝動をよけいに刺激してしまうからです。

動くものを追いかけて暴走している最中は、犬は無我夢中です。この状態は非常に危険です。人をけがさせたり、交通事故にあったりすることも考えられます。

追いかけぐせに対しては、服従訓練をしっかりして、飼い主がいつでもコントロールできるようにしてコントロールします。

散歩中に動くものに反応し、追いかけようとするからといって、攻撃したいわけではないんですね。

単に追いかけたいだけの場合も多いわけで、動くものを追いかけるの獣の本能によるものだということなんです。

我が家の犬がもうすぐ出産

安心させてやりたい

ソワソワして落ち着かず、安らぎがほしい時期です。出産が近づくと、母犬は静かで暗く、暖かな場所を探します。

オオカミは巣穴で出産、子育てをしますから、それに似た環境です。階段の下や押し入れなどを好む犬もいるようです。

しかし寝床でいちばん大切なのは、リラックスできることです。新品のベッドや人の出入りが多い部屋は、ストレスになります。

いちばんいいのは母犬自身が選んだ場所に、お気に入りの毛布などを置いて、安心させてあげることです。

妊娠じゃない場合もある

偽妊娠とは?

出産前には専用のベッドに寝かすことになりますが、妊娠初期から出産用の寝床を用意するのは早すぎます。

巣づくりをするそぶりを見せ、おつぎにんしんぱい力言はれてきても、「偽妊娠」の場合もあります。妊娠したかどうか、動物病院で診断してもらうとよいでしょう。

去勢や避妊の悩み

犬にとっては悲しい?

正解のない、むずかしい問題です。アメリカでは、獣医も訓練士も、去勢避妊をすすめるケースが多くなっています。

ヨーロッパでは反対に、本来の犬らしさが失われるという考えのもと、去勢・避妊を認めない傾向もあるようです。

去勢・避妊についての考え方は、国民性や個人の価値観、住宅環境などによって、さまざまです。

去勢・避妊をすると、動物としての本能的な行動が減り、飼いやすくなります。

反面、本来の犬らしさに変化が出ます。愛玩動物として犬を飼いたいのか、犬らしい犬との暮らしを望むのか、飼い主さんひとりひとりの考え方に大きく左右されます。どれが正解と言い切ることはできません。

去勢・避妊のメリットとデメリット

去勢・避妊の影響

実際に去勢や避妊をおこなうと、一般に男の子は攻撃性、なわばり意識が低くなり、ヒート中の女の子に悩まされることが減ります。

異常な興奮がおさえられ、性格が丸くなります。精巣に関する病気もなくなります。その代わり、活動性が低くなり、運動量が減って肥満になりやすくなります。

女の子は子宮、卵巣がなくなるため、その病気にかからなくなります。ヒート中の出血で室内が汚れることもありません。

その代わり、男の子のようにマーキングをしたり、攻撃性が強くなったりすることもまれにあります。

決断を下すのは飼い主
あなた自身の考え方次第
日本の都市部では昔のように、犬がいつの間にか妊娠することは減りました。しかし、基本的な管理ができない場合や、攻撃性を改善できずにこまっているなら、去勢や避妊をすることもひとつの方法です。

飼い主がメリットとデメリットを理解し、最善の道を選んであげることが必要です。

新入りを迎えたら、いまいる犬とケンカになる?

序列さえ決まれば仲良く出来る

たいていの場合、先輩がボスになります。動物の間では、体が大きいもの、イコール強いものとなることが多いのです。

序列を構成する上でもうひとつ重要なことに、精神力の強さがあります。体は小さくても、気の強い犬や支配性の強い犬がボスに君臨することは、珍しいことではありません。

また、ラブラドール・レトリーバーのように、おおらかで争いを好まない性格の犬種は、大型犬であっても他者を支配する気持ちが少ないのです。

したがって、ボスの座にあまり固執せず、結果的には劣位になっていることもしばしばあります。

成犬であっても相手が子猫だったら、受け入れてくれるでしょう。しかし猟犬種など、小動物を見ると獲物と考えるタイプの場合は、注意が必要です。

きょうだいゲンカは、嫉妬の表れ?

多くはじゃれあいです。

しかし嫉妬の場合もあります。少しかみつきあうくらいは問題ありません。

子犬同士のじゃれあいはもちろん、成犬になっても犬は、よくふざけっこをします。一見「ケンカかな?」と見間違えるほど、首をハグハグとかんだり、勢いよく体当たりしたりと、激しく遊びます。

これはケンカというよりプロレスごっこをするようなもの。きょうだいの犬だけでなく、同居している犬同士や、相性のよい近所の犬との遊びでも、このようなとっくみあいをします。

ただし、飼い主がそうした遊びの途中に、下位の犬に声をかけたり抱き上げたりして手助けをすると、上位の犬が飼い主の注目を独占したいと感じてむきになり、本物のケンカに発展することがあります。

飼い主の愛をめぐって嫉妬するのです。ここではきちんと順位を見極めることが大事になります。

犬にとって、大好きな主人の愛を一身に受けることは、このうえない喜びであり、ごほうぴです。

下位の人からしてみれば、それを下位の者にゆずるのは秩序です。そのため、きょうだいケンカは二匹でいるときよりも、飼い主がそばにいるときのほうが、激しくなることが多いのです。

じゃれあいが本物のケンカにならないようにることが飼い主の務めです。複数の犬が遊んでいるときは、犬の上下関係をふまえて、自然な態度で観察することが重要です。

また、飼い主の新しい恋人や、その家庭で生まれた人間の赤ちゃんに、犬が嫉妬することもよくあります。

いままで自分がいちばん注目されていたのに、そうでなくなってしまったことが原因なんですね。依存心の高い犬や独占欲の強い犬によく見られます。