犬が吐いてしまったとき
いつ、どのように吐いたかで変わる処置
一度吐いたら元気になった、という場合は心配いりません。しかし、何度も繰り返す場合や、呼吸が荒い、ぐったりしているなどの症状を伴う場合には、病院です。
食後すぐに吐く
食中毒や胃炎などの胃の異常が疑われます。吐いたものに血が混じっている場合には、胃から出血していることも考えられます。
食後数時間してから吐く
多くは十二指腸炎、潰傷などが原因ですが、ときに、胃捻転も見られます。胃捻転の場合は、吐くだけではなく呼吸が荒くなって、痛みのために動けなくなります。
早急に手術による治療を受けないと、命にかかわる事態を招きます。
食後半日経ってから吐き、便の臭いがする
腸閉塞が疑われます。腸がねじれて、内容物をその先に送り出せないために、逆流して吐いてしまうのです。腸の中身を吐くので、汚物は便臭がします。
すぐに、動物病院で治療を受ける必要があります。
食べてないのに吐く
空嘔吐といって、吐くものが何もないのに吐く動作をするのは肝炎や腎炎、すい炎や子宮蓄膿症など重大な内臓の病気が考えられます。
嘔吐とともに発熱を伴う
細菌やウイルス、寄生虫などによる感染症の症状として、眠吐が起こっている可能性があります。下痢を伴うことも多く、脱水症状を起こしやすいので、早急に治療を受けさせます。
短いサイクルで吐く
薬物の中毒が疑われます。農薬や殺虫剤などの化学薬品のほか、ゴルフボールの芯、釣りのおもりなど銅や鉛といった重金属を食べたときにも起こります。