ウンチを食べるのをやめさせたい
食糞行為にはいろいろなケースがある
ウンチを食べること(食糞)は、野生のなかで暮らしていた犬の習性や本能を理解すれば、そんなに驚くことではありません。
とはいっても、衛生的ではないので、やめさせることが必要です。食糞のケースを見極めて、それに応じて対処していきましょう。
1.習慣化している
子犬の頃に好奇心からウンチを口にし、食糞が習慣になることがあります。ひどくなると、散歩中にほかの犬のウンチを食べてしまうこともあるんですね。
日頃から、ウンチをまめに片付け、ほかにおもちゃを与えるなどして、興味をウンチからそらしましょう。
散歩中にウンチに興味を持ったら「イケナイ」と叱ってリードを引き、ウンチに口が届かないように制御します。
なかが空洞になっているおもちゃにおやつを入れて与えると、遊びながらおやつを食べられ、食糞行動が抑えられるそうです。
2.病気が隠れている
病気のために消化が不十分で、自分のウンチから食べ物のにおいがし、思わずウンチを食べることもあります。
また、寄生虫がいる場合は食欲が増し、空腹を満たすためにウンチを食べてしまいます。たくさん食べているのにやせている場合は、寄生虫の可能性もあります。
3.ストレスがたまっている
引っ越して環境が変わった、近所で工事をしていて騒音がひどい、散歩が十分でないなど、ストレスから食糞をする犬もいます。
この場合、ストレスの元を解消することで、食糞もおさまります。いつから食糞を始めたか、どのくらい続いているのかを調べます。
食べようとした瞬間に叱るのが効果的
食糞をやめさせるには、叱るタイミングがポイントです。食べている途中や、食べたあとで叱っても、かえって隠れて食べるようになってしまい、逆効果です。
食餌をしてからどれくらいで排池するかを観察し、ウンチをしているときにほめ、ウンチを食べようとしたら、その瞬間に「イケナイ」と叱ることが大切です。