食餌のマナー
食餌に勢いよく飛びついて、近づくと威嚇する
わがままな犬によく見られる問題は次のようなものです。
・「ヨシ」という前に勝手に食べ始める
・食べている最中に近づくとうなって威嚇する
・好き嫌いをして残す
の3つです。
食餌は犬が群れのなかで順位を意識する行動のひとつなんです。したがって、勝手な行動は許さず、しっかり教えることがたいせつですね。
「ヨシ」という前に勝手に食べ始める
後ろで犬の動きを抑える
マテのしつけと同じようにおこないます。2人がかりで取り組みます。
まず、ひとりが犬の後ろでリードを持った状態で、飼い主は犬の正面に立ち、「マテ」といいながら食器を犬の前に置きます。
犬が食べそうになったら、後ろの人がリードを引いて止めます。何度か繰り返し、犬が待てるようなったら「ヨシ」といって食べさせます。
・食べている最中に近づくとうなって威嚇する
少しずつ与える
フードの入った食器と空の食器を用意します。空の食器に少しフードを入れて与えます。食べ終わるのを確認したら、またフードを入れます。
これを繰り返すことで、食べ物は自分が独占するものではなく、「リーダー(飼い主)から分け与えられるもの」と分からせましょう。
目があうと犬の攻撃性が高まるため、目をそらして与えます。
・好き嫌いをして残す
すぐに下げる
食餌をえり好みするのは、食餌を残せばもっとおいしいものがもらえると思っているからです。
食べないからといって声をかけたり見守ったりせず、食餌を与えたらその場を立ち去り、食べなければ20分ほどで片付けてしまいます。
健康であれば1~2回食べなくても問題はないので、食べないからといってすぐにほかのものを与えないようにします。
食餌のマナーは飼い主との関係が重要です。食餌はリーダーである飼い主が分け与えるもの、と教えます。