目や鼻の病気、感染症にかかったら
目の病気
角膜炎
原因
黒目を覆う膜が角膜です。ごみなどの異物が目に入り、とりのぞこうとして目をこすることが炎症につながります。まつげやシャンプー液などの刺激も原因になります。細菌やウイルスで炎症が起こることもあります。
治療
まつげなど、異物が原因の場合はそれをとりのぞきます。その上で、炎症を抑える点眼薬を使います。細菌が感染している場合には、抗菌薬の点眼薬や軟喜が必要です。
結膜炎
原因
結膜はまぶたの内側を震う薄い膜で、角膜炎と同じように、外からの刺激で炎症が起こります。また、まぶたがめくれているなど、まぶたの形の異常でも炎症が起こります。
治療
角膜炎と同様の治療がおこなわれます。まぶたの形の異常がある場合、程度が重ければ手術でまぶたの形を治すことが必要です。
鼻の病気
鼻炎
原因
鼻のなかの粘膜に炎症が起こった状態です。原因として多いものが、細菌やウイルスによる「鼻かぜ」です。そのほか、排気ガスやけむりなどの刺激、アレルギー反応などが原因となります。
治療
抗菌薬、抗炎症薬を使って治療します。アレルギーの場合は、原因物質を除去します。
感染症
ジステンパー
原因
ジステンパーウイルスに感染することで起こります。感染のきっかけは、ウイルスに感染した犬と接触したり、ウイルスを含んだくしゃみの飛沫を吸い込んだりすることです。
治療
ジステンパーウイルスに直接きく薬はありません。抵抗力が弱い犬では、別の細菌やウイルスに感染する二次感染の恐れもあるため、抗菌薬などを使います。
ケンネルコフ
原因
伝染性喉頭気管炎ともいいます。アデノウイルス、バラインフルエンザウイルスや微生物、細菌によって起こり、くしゃみの飛沫でうつります。短い、乾いたせきが続きます。
治療
細菌が原因の場合は、抗菌薬を口ふんむからのどに噴霧することでおさまります。
パルボウイルス感染症
原因
感染した犬の便や嘔吐物にふれることで感染します。腸に感染すると、激しい嘔吐と下痢が起こります。心筋に感染すると、突然呼吸困難などの症状が現れ、命にかかわります。
治療
隔離入院の上、点滴や酸素吸入をおこなって体力を回復させます。