犬が腎臓の病気になった時に、食事で気をつけること、慢性腎炎など | 悩むよりまず相談、明日への希望に!

犬が腎臓の病気になった時に、食事で気をつけること、慢性腎炎など

犬が腎臓の病気にかかったとき

泌尿器の病気

腎炎

原因
急激に起こる急性腎炎と、ゆっくり進行する慢性腎炎があります。急性腎炎はウイルスや細菌の感染によって起こるほか、子宮蓄膿症などほかの病気が原因となることもあります。慢性腎炎の多くは、急性腎炎が元にあって起こります。

症状
急性腎炎では、最初は尿の量が少なくなって色が濃くなります。進行すると、尿の量が異常に多くなります。そのほか、血尿、むくみ、痛みが見られます。慢性腎炎では、とくに症状がなく、尿検査で偶然見つかることがほとんどです。

治療
点滴で体内の水分量を調整したり、血液中の有害物質を排出させたりします。慢性腎炎は、ホルモン剤やカルシウム剤を用いることもあります。薬物療法と並行して、たんぱく質を控える食餌療法も必要です。

生殖器の病気

子宮蓄膿症

原因
子宮の内部に細菌が感染し、膿がたまる病気です。発情期には子宮の入り口が開いているため、そこから細菌が侵入し炎症を起こします。発情期が終わると子宮の入り口が閉じるため、炎症によって生じた膿を排出できず、子宮のなかにたまってしまいます。

治療
今後出産の予定があれば、抗菌薬や抗炎症薬を使いますが、出産の予定がなければ、手術で子宮を摘出します。

ホルモンの病気

糖尿病

原因
食べすぎや運動不足、それに伴う肥満が引き金となって、すい臓でつくられるインスリンというホルモンの働きが悪くなったり、分泌量が少なくなる病気です。

インスリンは、食べ物から代謝されるブドウ糖を細胞に取り込ませる働きを担っています。インスリンが不足すると、血液中のブドウ糖が高い状態(高血糖)が続きます。

症状
大量の水を飲み、大量の尿をするようになります。また、ブドウ糖を細胞が取り込めないため、体が弱ってきます。たくさん食べるのにやせる場合には注意が必要です。重症の場合には、呼吸困難、脱水症状が現れ、昏睡に陥ることもあります。

治療
インスリンの量が十分なものの、その働きが悪いときには、摂取カロリーを控える食餌療法が必要です。インスリンの量が不足している場合には、注射でインスリンを補充します。

クッシング症候群

原因
副腎皮質ホルモンが過剰に分泌されることで起こります。脳の下垂体や副じん腎に腫蕩ができ、分泌のコントロールがうまくいかなくなることが原因です。ときに、他の病気の治療で使っている副腎皮質ホルモン薬が原因となることもあります。

治療
副腎皮質ホルモンの働きを弱める薬を使います。この薬はずっと継続する必要があります。副腎皮質ホルモン薬を使っている場合には、薬を徐々に減量して中止します。

脳の病気

てんかん

原因
ジステンパーウイルスによる脳の炎症や脳腫蕩などのほか、低血糖、肝臓病、腎臓病などさまざまな病気によって、てんかんの症状があらわれます。

症状
けいれんを伴う発作が起こります。急に手足を突っ張って倒れ、頚部はそり返り足がけいれんを起こします。大きな発作の場合には、泡を吹いて意識を失うこともあります。発作がおさまれば、元の状態に戻ります。

治療
脳の病気が原因であれば、それを治療します。原因が分からない場合には、てんかん発作を抑える抗てんかん薬を使い続けます。

血液の病気

溶血注貧血

原因
本来は体に侵入したウイルスや細めんえき菌を攻撃する免疫のしくみに異常が起こり、血液中の赤血球を攻撃し、破壊する病気です。タマネギが原因で起こることもあります。

治療
貧血を改善する薬を使います。重症の場合には、輸血をおこなうこともあります。