ハウスのしつけ
犬が安心できる場所を作る
ハウス(サークルや犬舎)は、犬がくつろげる場所として大切なんです。それと、もう一つ大切な役割があります。
それは、ハウスには「このなかにいるときにはおとなしくしていなければならない」と犬に思わせる場所としての役割なんです。
来客や留守番の時などハウスに入って、じっとしていることができるようにするんですね。
1.リードをつけてハウスに誘導する
リードをつけて「ハウス」と指示を出しながら、リードを引っ張ってハウスのなかに入るように仕向けます。
2.ハウスに入ったらよくほめる
犬がなかに入ったら、その場でよくほめます。おやつやおもちゃを与えるのもよいでしょう。ハウスのなかで吠えるときは「イケナイ」といってリードを引っ張ります。
3.リードをはずす
ハウスのなかでは犬がリラックスできるように、リードをはずしてあげます。
4.入り口を閉めてしばらく様子を見る
ハウスの入り口を閉めます。しばらくそばにつき、その後隠れて様子を見ます。おとなしくハウスにいることができたら、戻ってほめてあげます。隠れて様子を見る時間は徐々に長くしていきます。
おとなしく留守番をさせるには
どんな犬でも、「飼い主は必ず戻ってくる」という信頼感があれば、おとなしく待つことができます。
とはいえ、留守番は楽しいものではありません。犬が留守中快適に過ごせるようにハウスをきれいにしてあげる、出かけることを悟られないよう、さりげなく出発するなどの配慮も必要ですね。
無駄吠えを直す
吠える原因を探る
犬が音や動物に反応して吠えるのは、ごく自然なことです。むやみに叱ってやめさせようとしても、なかなかうまくはいきません。
ごほうびを与えたり、座らせたりして徐々に興奮を鎮めます。同時に無駄吠えの誘因をとりのぞくことが大切です
インターフォンの音に慣れさせる
インターフォンの音に犬が吠えても、飼い主が動じないことが大切です。犬が吠えたら「分かったよ、なんでもないよ」となだめて声をかけ、音の鳴ることが特別なことではないと分からせましょう。
しつけをおこなって無駄吠えをやめさせる
喜んで吠えて来客を迎える場合は、スワレ、フセなどの指示で犬を落ち着かせます。警戒して吠えている場合は、犬といっしょに外で来客を出迎えます。
そして、犬の警戒心を解いてあげましょう。友人に、何度もインターフォンを鳴らしてもらい、音に慣れさせていこう
椅子を使って興奮を鎮める
1.リードをつけておく
来客が来る前にリードをつけておきます。インターフォンに反応して玄関に向かおうとしたら、リードを持って犬を止めます。
2.犬を椅子の上に乗せる
犬を落ち着かせ、小・中型犬は、自分では降りられない椅子の上に、大型犬はソファなどの上に乗せて、スワレ、マテをさせます。
3.友人を室内に通す
犬のいる部屋に友人を通します。このとき、友人に犬と目をあわせないようにしてもらいます。
4.犬をなでてもらう
友人と会話するなどして、犬が落ち着くまで無視する犬を無視した状態でしばらく室内で過ごし、犬が慣れてきたら、友人になでてもらいましょう。
花火や雷に慣らす
音におびえているとは限らない
雷や花火の音がするとおびえる、というのはよくある行為です。しかし、必ずしもおびえる原因が音であるとはかぎりません。一度、雷や花火の音をテープで聞かせて、確かめてみましょう。
音に反応しない場合、「雷といっしょに聞こえる雨音が怖い」「飼い主が雷の音を怖がるから、不安になる」など、おびえる原因が別のこともあります。
おびえている犬に大げさな対応は禁物
犬がおびえていたら、スワレやフセをさせて落ち着かせましょう。正しくできたときはおやつを与えて、喜ばせることも大切です。
しかし大げさに優しくすると、犬は「おびえれば優しくしてもらえる」と誤解するので注意しましょう。
いろいろな方法でおびえに対処する
おびえ方が激しいときは獣医師に相談して、対応のアドバイスをもらいましょう。薬による治療がおこなわれることもあります。