犬が体を触るの嫌がらないように慣れさせて、歯と耳の手入れをする

体をさわることに慣らす

子犬のころから体をさわって手入れをしやすくする

子犬のうちから体をさわられることに慣らしておくと、手入れをするときにとても役立ちます。

犬を興奮させないように注意しながら体のあちこちをなでて、嫌がる場所がないように慣らしていきます。

安心させて、気持ちいいと感じさせる

体をさわられるのは嫌なことではなく気持ちのよいことだと思わせるために、なでるときは名前を呼んだりしてリラックスさせます。

犬の様子をよく見て、犬が嫌がるそぶりをしたら無理はせず、時間をおいてまた始めます。

いやがる部分は時間をかけて慣らす

1.頭からさわる

まずは頭をなでます。少しずつなでる範囲を広くして、顔までさわります。

2.口をさわる

最初は口のまわりをなでて、徐々に口のなかに手を入れていきます。両手で口を開き、歯も1本1本さわります。くちびるも裏返しにめくってみます。

3.耳をさわる

耳の付け根や後ろをなでて、少しずつ耳の内側、耳の穴のなかまでさわっていきます。耳の穴に指を入れるときは、一気に奥まで入れないようにします。

4.体を横にしておなかをさわる

背中をなでた後に、おなかもなでます。いやがったらすぐにやめ、様子を見て、またなでます。仰向けに寝かし、力を入れすぎないように優しくふれます。

5.足先をさわる

肉球、指の1本1本までさわります。肉球をキュッと押して爪を出し、爪にさわることにも慣らしておきます。

6.お尻と尻尾をさわる

尻尾は付け根から先へ、お尻や肛門もさわります。片手で体を押さえ、もう一方の手で尻尾をなでるようにさわります。

歯の手入れ

歯磨きは週に1回行う

犬も歯磨きをしなければ歯が汚れ、歯周病にかかりやすくなります。毎日磨くのが理想的ですが、1週間に1回くらいでもかまいません。

口のなかをさわられることに慣れていない犬の場合、いきなり歯ブラシを入れたりせず、歯磨き液をつけてマッサージするなど、犬に違和感の少ない方法から始めます。

歯磨きグッズ

1.歯磨き用品
人間用の歯ブラシと同じ形態のものや、指サックの先にブラシがついたものなどがあります。ガーゼは指に巻き歯の表面をぬぐいます。
2.歯磨き液・歯磨き粉
犬専用の歯磨き粉のほか、歯磨き液があります。口の両脇から注入し、マッサージするように口をもみ、歯が口のなかの粘膜にこすれあうようにしてきれいにします。
3.歯磨きおもちゃ
食べながら歯の表面の汚れをぬぐうタイプと、ロープ状の綿で歯の表面をぬぐうタイプがあります。

上手に歯磨きをするために

1.横から抱えてあごを上げる
歯磨きに抵抗する場合は、横から抱えて安心させます。あごの下に手を当てて、上を向かせます。
2.くちびるをやさしくめくる
頭に添えた手でくちびるをめくり、ガーゼで歯と歯ぐきの表面を優しくこすります。ガーゼは適当な大きさに切り、人差し指に巻きつけます。
3.歯ブラシは歯磨きに慣れてから
歯ブラシは小刻みに上下左右に動かします。犬が嫌がって暴れると歯ブラシでけがをすることもあるので慎重におこないます。

耳の手入れ

耳は通気の良さが大切

耳が立った犬の場合は、指に巻いたガーゼや綿棒で、耳あかや汚れをふきとります。耳の垂れた犬種は、耳のなかが不潔になり、ダニや寄生虫が繁殖し、炎症を起こしやすいものです。

耳のなかの毛を抜き、通気をよくすることが必要です。また、シャンプーのあとは耳のなかに水分が残ります。タオルで水分をふきとっておくのも大切なことです。

耳の手入れは毛を抜いて汚れをふきとる

1.耳のまわりをさわって慣らす

耳にいきなり指を突っ込んだりせず、耳のまわりをなでて慣らします。耳をめくって穴を広げます。

2.耳のなかの毛を抜く

耳のなかに生えている毛を指で抜きとります。

3.耳そうじのポイント

・顔をしっかり固定して、動かないようにする。
・外耳道にはえている毛は慎重に抜いておく。
・綿棒は細いものを使う。少し湿らせておきます。
・綿棒は目に見える範囲まで入れます。奥が汚れているときは獣医師にまかせます。
・耳そうじの最後は、綿棒かガーゼでふき、湿気を残さないようにします。