ハムスターの赤目や体質、腫瘍まで遺伝する仕組みから交配への注意 | 悩むよりまず相談、明日への希望に!

ハムスターの赤目や体質、腫瘍まで遺伝する仕組みから交配への注意

ハムスターの遺伝について

バラエティを生み出すのも遺伝

ハムスターは、同じ種類の中でもさまざまなバラエティーがあり、自分の好みにあった姿、形のものを選ぶ事ができて楽しいもの。では、なぜ個体による違いが産まれるのでしょうか。

ペットショッブでハムスターのケージをのぞいてみると、さまざまな姿、形のものを見ることができます。

例えば、ゴールデン・ハムスターでは、シナモン、ブラック、パンダ、アルビノ、シルバーと呼ばれる毛の色が変異したものや、長毛の個体などがおり、非常にバラエティーに富んでいます。

組み合わせが読めない交配

実際に、ゴールデン・ハムスターを繁殖させてみると、両親とそっくりな子が産まれてくる場合と、逆に、まるっきり似てない子が産まれ、さらに兄弟でも違ってくる場合があり、驚かされることがあります。

では、ハムスターの姿、形はいったいどのようにして決定されるのでしょう。これは遺伝子というものが深く関与しているのです。

遺伝子の組み合わせで決まる

どんな子が産まれるのか

簡単にいえば、父ハムスターと母ハムスターの持つそれぞれの遺伝子の組み合わせによって、子ハムスターの目の色や毛の色などの特徴が決定するのです。

例えば、一般的な体色同士の親ハムスターの間には、目が赤色やルビー色の子、毛が長かったり波状の子、毛の色がクリーム、ベージュ、グレー、真っ白でピンク色の目の子、白いまだらの入っている子などが産まれてくる可能性があります。

それはくつに不思議なことではないのだ。ハムスターを飼育する上で、通常はこういった知識は必要とはされません。

けれども、遺伝の仕組みを理解し、ねらった交配を行うことによって、自分好みの姿、形をしたハムスターを得る事も可能になるし、また、ある個体の持っている特徴を、子や孫の世代のハムスターにも伝えることが可能になるのです。

近親交配は避けた方がいいのか

一般に、ハムスターのかわいさを楽しむだけなら、このような遺伝的な作業は必要がないのです。ペットや園芸の世界で改良品種が多いということは、その種類が人気があるというひとつの証拠ですが、飼育栽培者の多数は、趣味としてそれを育成したり、コレクションを楽しんでいます。

また、その一方で、新しい品種を作ることを目的とし、さらにその遺伝子構成を解明しようとして、近親交配をさせている人もいます。

もちろん、ハムスターでむやみな近親交配は、避けた方がいいのだろうし、倫理的に受け入れられない方も沢山いることと思います。だが、後者のように研究という形で遺伝を薬しんでいる人ももちろんいるのです。