犬を褒めるしつけはタイミングと愛情、もし興奮させてしまったら失敗 | 悩むよりまず相談、明日への希望に!

犬を褒めるしつけはタイミングと愛情、もし興奮させてしまったら失敗

本当は、芸を覚えるのはイヤか

ほめられてうれしいから、イヤではない

ドアを開けて新聞をとりにいったり、音楽にあわせて踊るなど、テレビや雑誌で、ユニークな芸をする家庭犬が紹介されていることがあります。

そうした行動をしたときに、飼い主がおやつをくれたり、大きな声で喜んでくれたりすると、犬は芸を習得します。

それをくりかえしおこなううちに、完壁な芸のようになるのです。犬自身は芸をしているつもりはなく、ごほうぴや飼い主の注目を得られることがうれしいのです。

芸だとは思っていないから、達成感は感じません。犬は飼い主にほめてもらえることがうれしいだけです。

したがって、芸の内容を理解しているわけではありません。たとえば、フライング・ディスクを誰よりも高く空中キャッチできても、人間とともに走るアジリテイ競技の大会で優勝したとしてもです。

犬にとっては、表彰状もトロフィーも意味がなく、達成感も別にありません。ただ、飼い主の喜ぶ姿がすべてなのです。

だから、犬がいつもどおり頑張ったのに、勝てなかったという理由でしかったり、無視したりするのはよくないのです。

強くしかったときの犬の気持ち

しかり方によるが、ふつうは気持ちは離れない

しからなければいけないことはあります。犬がかわいいからといって、甘やかしてばかりいると、よいことと悪いことの区別がつかない悪い子になります。

きちんと教えなければ、犬には人間社会のルールや道徳心はわかりません。人間にとって都合の悪いことをしたら、間髪を入れず、ピシッとしかることです。

「ダメ」「ノー」など簡潔な言葉で「それをすると飼い主はうれしくないよ」ということを犬に伝えます。

ほめる、しかるの区別をはっきりして信頼度アップをはかります。犬をしかるときに、たたいたり、叫んだりする必要はありません。

体罰を与えると、リーダーへの信頼感や尊敬が薄れてしまいます。上手にできたら、犬が理解しやすいように大げさな態度で「いい子だね!」とほめちぎり、失敗したら現行犯のときにしかり、それがやってはいけないことだと教えます。

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Q.なんだか最近、鳴かなくなったわけ?

A.鳴かなくても、気持ちが通じるとわかったから

子犬は鳴くことがコミュニケーションです。犬は、最初のうちはよく鳴いて、「遊んで」「おなかすいた」などと自分の要求を表現します。

それは、鳴くしかコミュニケーションの方法がわからないからです。要求があると、すぐに騒ぎます。

幼いうちは我慢することができず、家庭内のルールも理解できていません。けれども毎日飼い主に愛情を注がれ、トレーニングを通じて飼い主とのきずなが深まります。

鳴きやまない子犬にしつけをすることで気持ちが通じあいます。「まて」「すわれ」など、トレーニングしている犬を見て、「かわいそう」「厳しすぎる」と感じる飼い主もいるようですが、それは間違いです。

トレーニングは厳しい授業ではなく、犬にとっては飼い主との楽しいゲーム、共同作業です。リーダーへの信頼を再確認するよいチャンスなんです。