警戒心が強い犬が吠えるのは当然のこと、本能と社会経験の量にもよる

体格で性格が決まるわけではない

小型犬だからといって恐がりではない

体格によって性格が決まることはありません。小型犬に先入観をもってしまうのはなぜでしょう。

犬の性格は、遺伝と環境からつくられます。小型犬にはシャイな犬が多く見られる気がするかもしれません。

それはサイズの問題ではなく、子犬時代に社会化のチャンスを与えられたかどうかの違いなんです。

小型犬は「小さいから守ってあげなくちゃ」という先入観をもつ飼い主が多いようで、他の犬や人、車などにふれて、社会勉強をする機会を奪ってしまいがちだそうです。

そうして過保護に育てられた犬は、怖がりになってしまいます。

怖がりの犬種と、そうでない犬種

ドーベルマンは番犬として選択繁殖されてきたため、敏感で警戒心が強い犬種です。反対にラブラドール・レトリーバーは、人間と共同作業する仕事柄、おおらかで天真爛漫です。

このように、犬種ごとに性格の傾向を知ることはできますが、それも個体差があり、陽気な犬もいれば、静かな犬もいるわけです。

小型犬には守ってあげたくなるような印象がありますが、小型でも気丈な犬種は数多くいます。逆に大型犬であっても、社会勉強をしないと、臆病な、気弱な性格になります。

飼い主の考え方が犬にうつる

群れ意識で、いつも周囲を気にしているオオカミ時代のなごりで、犬はほかの仲間の行動をよく観察し、真似をすることによって、協調性を保っていこうとします。

オオカミでは1頭が遠吠えをすると、ほかのオオカミも同調して、ほえ出します。犬も同じです。

公園で複数の犬が遊んでいるときに、1頭がなにかに気づき、警戒したら、ほかの犬も同調して同じ警戒態勢をとります。

犬にとっては、人間の家族も大切な同じものに気をひかれる群れの仲間です。犬は優れた観察力で飼い主の行動を見ていて、心情までも感じとってしまうのです。

もしも、飼い主がイライラしていたり、落ちこんでいたら、犬はすぐさまそれを察知し、自分も緊張します。

また、たとえば暗闇で物音がしたときに、飼い主が「怖いっ」と思うだけで、犬にはそのあせりが伝わるそうです。

飼い主のイライラは、犬にも悪い

飼い主が神経質な人で怒りっぽく、いつもイライラしていたら、同じ群れの一員である飼い犬も、いつも緊張していなくてはならなくなります。

飼い主の緊張感やいらだちが伝わってしまうので、犬は心が休まりません。そうしたストレスがつもりつもって、犬を神維質な性格にしてしまうこともあるそうです。