見ているだけで楽しくなる行動や仕草
目につくものを次々にかじるのは子犬だから
子犬には警戒心がなく、好奇心が強いものです。子犬にとって、かじることは勉強なのです。どんなものなのか知りたくてかむわけです。
子犬がよくものをかじる理由のひとつは、ま割歯が生えかわるときの、ムズムズ感を解消するためですが、それだけではありません。
かじるという行為が、好奇心の強い子犬の探求心を満たすからです。人間だったら「これはなんだろう?」と思ったら、手にとって見ます。
子犬の場合は、においをかいで、かんでみて、それがなんつい身をのり出してしまうであるかを確認しているのです。
かんでいいものと、よくないものを教える
子犬は、警戒心が強くありません。いろいろなものをとにかくかじって探求することが、経験になります。
それは大事な学習のための行動ですが、ときには、かじってはいけないものにも興味を示します。
電化製品のコードをかじったり、洗剤など化学物質の入ったものをいじっていると、感電や中毒などの事故に結びつきます。
子犬にとって危険なものは届かない場所に隠して、かじってもいいおもちゃをいくつか用意してあげましょう。
すごく楽しそうに穴を掘るのはどうして?
狩猟本能が満たされ、退屈が解消されるからです。テリアやダックスはとくに穴掘りが好きだといわれています。
庭や花壇を掘られたら、たいていの飼い主は頭にきますが、犬は穴を掘るのが大好きです。
とくにテリアは穴掘りが好きで、その名の由来となった「テラ」という言葉は地面を意味します。
そもそもネズミやウサギ、キツネなどの小動物を、地面の穴から追い出す仕事をしていたため、そのような犬種名になりました。
アナグマ猟に使われていたダックスフンドも、同様に穴掘り名人です。土の上で遊ぶと本能がうずくのです。
こうした狩猟本能だけでなく、食べきれないものをあとで食べるために隠そうとして庭を掘ったり、夏の暑さや冬の寒さを軽くするために穴に入りたがるなど、犬の穴掘りにはさまざまな理由があります。
楽しすぎてやめられなくなってしまう
穴捌りは犬にとって止常な行動で、本能といってもよいでしょう。楽しい気分で体を動かすことになり、ストレス解消とともに、いい遊びにもなります。
ただし、夢中になりすぎて、興奮状態になる犬もいます。花城や隣家の庭など、掘ってはいけないところはきちんと教えましょう。
また、あまりにもひんぱんに穴を掘る場合は、連動不足や刺激の少ない生活にたいして、ストレスがたまっているのかもしれません。穴堀りにかぎらず、運動をさせることも大事です。
残しておきたいものを埋めるのはなぜ
これは、野生の時代の本能のせいでしょうか、食べきれないものや骨などを、あとから食べようと、穴を掘って埋めることがあります。
鼻先で土をかぶせて、食べ物を隠しますが、食事を人間からもらうことに慣れているため、隠しても忘れてしまうことが多いようです。