犬同士の理解に苦しむ関係

犬のあいさつは人間とは違う

知り合いに出会ったら、ほえかかるのがあいさつ

静かににおいをかぎあうのが、犬社会の正しい挨拶なのです。興奮しやすい犬、怖がりな犬は挨拶が苦手なんです。

犬の挨拶は、お互いが静かに近づき、顔や下半身のにおいをかぐことで、はじまります。においをかがれるほうは、じっとしています。

お互いのにおいをかぎ終わったら、すれ違い、離れていきます。このとき、ほかの犬にたいする恐怖心が強い犬は、においをかがれることが怖くて、「こっちに来るな!」とほえてしまう場合があります。

ほかの犬との出会いを重ねるうちに慣れていく子犬は、ほかの犬が挨拶している姿を見て、そのやり方を覚えていきます。

小さいうちは警戒心が低く、ほかの犬の動きが怖くはありません。また、若い犬が生意気な挨拶をしたら、ほかの犬が礼儀正しくしないと怒るぞ、とほえたり、ケンカをして、教育します。

犬に犬社会の挨拶を教えてくれるのは、犬だけです。小さいころからさまざまな犬と出会い、礼儀を覚える環境をつくってあげることが大事です。

そもそも飼い主が思っているほど、小型犬はか弱くはありません。自分のことを小さいと思ってもいなくて、大型犬と対等な気持ちでいます。

たとえばテリアなどは強気な性格なので、大型犬にも積極的に挨拶します。

犬の兄弟げんか

犬の兄弟げんかは遊びであり、大切な経験でもあるそうです。犬が兄弟でかみついたり、うなったりしているのは、たいていは遊びです。

そうした遊びを通じて体をきたえ、ほかの犬とコミュニケーションをとる方法を覚え、群れの動物として成長するのです。

ふざけっこをしているときは、じゃれあっているだけで緊張感がなく、ケンカではないとわかります。

遊んでいるうちに、片方が強くかみつき、もう一方が驚き、反撃して、ケンカになることがあります。

試行錯誤しながら「強くかむのはよくない」とお互いに学習していきます。犬にとってこうした遊びは、大切な勉強でもあるのです。

飼い主がかみ方を教える

きょうだい犬がいない場合は、飼い主がふざけっこの相手をすることになりますが、そのとき遊び方を教えることが必要です。

小さいうちはかむ力が弱いため、手やおもちゃにかみついてきても、ついつい許してしまいがちです。

しかし、甘がみを許していると、犬が成長して、あごの力が強くなったとき、手に負えないようになります。

手をかむことは、かならずやめさせなければいけません。子犬のときから、かんでよいものとだめなものの区別を覚えるように育てることが大切です。