お風呂が好きな犬、嫌いな犬
風呂嫌いを好きにさせるには?
水にたいする恐怖心か強い犬が多いのです。多くの犬は、泳ぐのは好きでも、お風呂はきらいなものです。
その理由は、泳ぐことは自分の意思でおこなう楽しい運動の時間ですが、お風呂は強制されて水をかけられる時間だからです。
そのうえ、お風呂では顔に水やシャンプーをつけられ、ときには耳の中にまで水が入ることがあります。お風呂にたいする苦手意識が、ますますつのってしまいます。
自分のにおいが弱くなるのもイヤなのです。犬は自分の体臭が消えることを本能的にきらいます。
人間にとっては犬<さいにおいでも、犬にとっては大切な自分のにおい。お互いを識別するためのサインでもあります。
体臭が消え、異質なにおいがつくことは、犬には落ち着けないことなのです。風呂あがりに床や家具に体をこすりつけて、シャンプーの香りを体からとりのぞこうとするのは、そのためです。
ブラッシングされるのは気持ちがいい
プードルは長毛のわりに抜け毛が少ない犬です。かたやドーベルマンのような短毛でも、チクチクした毛が意外とたくさん抜ける犬もいます。
毛の長さと抜け毛の量は、かならずしも一致するものではないようです。また、環境によっても抜け毛の量は変わります。
自然のない都会の冷暖房完備の環境で暮らしている犬は、季節感がなくなり、年中少しずつ毛が抜けかわるようになります。
抜け毛をほおっておくと毛がからまってストレスになります。犬種によって手入れ方法は違いますが、ブラッシングが必要なことに変わりはありません。
飼い主が手入れをしてあげないと、毛がからまって毛玉になり、ときにはフェルト状にまでなる場合があります。
手入れ不足は犬にとって大きなストレスとなり、不衛生にもなります。換毛期を中心に、被毛をこまめにとかしてあげましょう。
ただし、毛玉をほぐすときに痛い思いをすると、犬はブラッシングがきらいになります。気持ちがよさそうな部分はゆっくりと、嫌がる部分はすばやくすませることが、犬を心地よくさせるコツです。
ブラッシングはスキンシップにもなり、健康管理にも役立ちます。大好きな飼い主にかまってもらえ、なでてもらえる、楽しいと覚えます。
体毛をとかし、肌を刺激することは、よいマッサージにもなります。全身をくまなく触ることで、血行がよくなります。また、傷やできものなどに気づくこともできます。