子猫が喧嘩や取っ組み合いをするわけ、記憶力の良さなどを知っておく

子猫はどうしてとっくみあいばかりしたがるのか?

ケンカ、狩り、交尾の仕方など社会的なやりとりを学んでいる

子猫は成長するにつれ、遊びも複雑化していきます。生後3週を過ぎたあたりから、子猫は他の兄弟猫ととっくみあいをはじめるようになります。

もちろん本気でケンカをしているわけではなくて、子猫にとっては楽しい遊びです。遊びは、1匹がゴロンと仰向けに転がって、「遊ぼうよ」と相手を誘うところからはじまります。

するともう1匹は、相手の体におおいかぶさろうとすることで、この誘いに応じます。ときどき攻めるほうと守るほうの立場が入れかわって、何度も遊びはくりかえされます。

子猫同士の遊びは、やがてどんどん複雑になっていきます。仰向けになっている猫に、前足で猫パンチを繰り出したり、急所である相手の首に噛みつこうとしたり。

また、しのび歩きや横っ跳びなど、動きにもバリエーションが出てきます。こうした遊びのなかでおこなわれるふるまいは、狩りやケンカのときに必要となるものばかり。

遊びの中で学ぶ

子猫は遊びを通じて、将来に備えての予行演習をしているわけです。

生後5ヵ月を過ぎると、オスとメスの間で疑似交尾もおこなわれます。とはいっても双方ともまだ性成熟していませんから、あくまでも真似事に過ぎません。

子猫同士ですが、オスがメスにのしかかり、メスがそれをイヤがるといった光景が見られるでしょう。

兄弟猫から引き離されて、飼い主のところに1匹でやってきた子猫は、新しい飼い主を遊び相手とみなします。

子猫は遊びが仕事ですから、四六時中走り回り、遊びを仕掛けてきます。飼い主はオモチャなどを使って、できるだけ子猫の相手をしてあげましょう。

猫はどのくらい昔のことまで覚えているか?

残念ながら、具体的な記憶は期待できない

猫がケージを見た途端に部屋中を逃げまわり、首根っこをつかまえられても最後の最後まで抵抗したとします。

これは、きっと1年前にケージのなかに入れられて動物病院に連れて行かれ、獣医さんから体のあちこちをさわられたときの辛い体験がよみがえってきたのでしょう。

でも猫が、あのときはケージに入れられて、ひどい所に連れて行かれた、というふうに、できごとを記憶しているとは思えません。

記憶ではなく、ケージに入れられたときに、何かすごくイヤなことが起きた、というふうに、快・不快として、過去のできことを覚えているのです。

猫の物覚えのよさは抜群

一度イヤなことが起きた場所には絶対に近づこうとしないものです。だから、いけないことをしたときはその場で叱る必要があるのです。

飼い主のなかには、猫が悪さをして時が経ってから、「さっきテーブルの上のお魚を食べたでしょう」と怒る人がいます。

でも猫には「さっき」という概念はありませんから、飼い主がなぜ怒っているのか理解できません。魚を食べたことさえ、記憶としてはもう消えてしまっているかもしれないのです。

したがって、猫が悪さをしている、そのときに怒らないと、そのことを快・不快として理解させることはできないわけです。