人から見たら、本当に不思議
遠く離れた家に帰るのは超能力?
犬に帰巣本能があるのでは、と考えられなくもないですが、実際はまだ科学的には証明されていないそうです。
帰巣媒本能を現代の交通量の多い密集地で発揮するのは、むずかしいのかもしれません。
近所の公園で迷子になったのに、家とは別の場所で見つかった例も、よくあります。迷子札をつけることを忘れないほうが無難でしょう。
奇跡的としかえいえない遠くから帰ってくることも証明ができないとはいえ、超能力としかいいようがない距離から帰ってきた犬も、やはり存在します。
一説によると、牧羊犬のほうが帰巣本能が強く、猟犬は弱い、ともいわれます。いずれにせよ、個体差が大きいのは間違いありません。
でも、自分が一度も行ったことがない「飼い主の引っ越し先」まで探ししたわざ当てるとなると、これはもう飼い主を強く慕うテレパシーのなせる業かもしれません。
かみつく相手が決まっている
過去にあったイヤな経験がトラウマになっているのです。人の好ききらいではなく、経験の問題のようです。
ふだんは明るく社交的な犬が、スーツ姿の男性、メガネをかけている人など、ある特定の条件がそろうと、ほえかかることがあります。
これは、相手の服装や持ち物にたいする反応です。過去に、スーツ姿の人に突然触られ痛い思いをした、メガネの人に大声で驚かされたなどです。
イヤな経験をした犬は、それらのものを見ると反射的に警戒心を抱き、ほえたててしまうのです。
気むずかしいというより、警戒心
特別イヤな思い出がなくても、ひとり暮らしの女性に飼われているなどして、男性とふれあう機会が少ない犬は、男性と会ったときに順応できず、威嚇する場合があります。
犬は、性格が気むずかしいために相手を選んでほえるのではありません。イヤな思い出と関連がある人間や、経験したことがない相手などにほえかかります。