犬の本当の気持ちをわかって上げる
犬にとって暮らしやすい室内
少しでも飼い主の近くにいたいのが犬です。庭ではのびのびと暮らせるけど、寂しいのです。
犬は群れで暮らす動物ですから、ひとりぼっちは不安です。独立心の強い犬種はストレスを感じにくいとはいうものの、やはり飼い主のそばにいたいと思っています。
たとえ庭が広くても、一日中走り回っていたほうがいいという犬はいません。それよりも家族のそばで安心していたいのです。
小型、大型問わず、家の中が好き道に面した庭や玄関先は、通行人に縄張りを侵されそうで、気が気ではありません。
まして鎖でつながれていたら、敵から逃げることもできず、不安や恐怖はざらにまします。
小型犬も大型犬も、心は同じで、家の中にいたいと願っています。部屋が汚れる、毛だらけになる、という人もいますが、それは人間の都合です。
仲間はずれにされると、疎外感から心の病になる犬もいます。
暑さや寒さから身を守るためにも、案内のほうがよいでしょう。とくに日本の夏はむし暑く、熱射病の可能性も否定できません。
そうなると命に関わることもありえます。屋外では、蚊やダニ、ノミといった害虫も多くいます。
家の中で一緒に暮らしていれば、いつもようすを見られます。元気がないとき、耳がかゆそうなときなど、愛犬の体調の異変にいち早く気づくこともできます。
飼い主のふとんにもぐりこむ
好きなにおいがするから、居心地がいいんですね。ベッドの形や大きさより、においが重要なのです。
いくら高価でふかふかした犬用ベッドを買い与えても、そこには寝ないで、飼い主のふとんやベッドで寝たがる犬がたくさんいます。
それは、大好きな飼い主のにおいがするからであり、飼い主と一緒に寝ることは、なによりも安心できるからです。
添い寝は犬を甘えんぼうにする?
ただ、こうした行動を許すと、甘えんぼうの犬は飼い主への依存心が高まり、分離不安になりやすくなります。
また、気の強い犬は、よりわがままになる可能性もあります。一緒に寝るのは犬と暮らす醍醐味のひとつだと考える人がいますが、問題点も多くあります。
子犬のころは一緒に寝て、成犬になったら別々に寝る人がいますが、犬にはそれは理解できず、強いストレスになります。
習慣を急に変えるのは大変。最初から一緒に寝ないようにしたほうがよいでしょう。
ふとんとベッド、どっちがいいかですが、犬によって、好みはまちまちです。
一般には、短毛種で毛のクッションがない犬種は、寒がりなことも多く、ふかふかしたベッドを好むことが多いようです。しかし、夏は冷たいタイルの上で寝ていることもあります。